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20230201〈道〉2月号.pdf
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戸籍上の妻の、母親が亡くなりました。妻との別居はもう25年に及びます。だから実質はとっくに「妻」ではありません。「妻」と二人の子どもはいろいろな面で義父母の、特に義母の世話を受けました。僕が別の生活をおくることができたのはそのおかげもあります。その方が逝ったのです。

「強烈寒波」が京都を直撃しているなかでの通夜でした。そして翌日の葬儀、外は雪に覆われていました。

もうすぐ3歳になる、義母にとって曾孫(一人娘の長女の子)のやんちゃは場を和ませました。「おっきいばあば」は、やすらかに旅立っていったことでしょう。

 

京都から真備に戻ったら雪が全くありません。寒風だけが吹いていました。

ここには、ここの世界があります。

僕は、真備に骨を埋めます。