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20210801〈道〉8月号.pdf
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みなさま

暑中お見舞い申し上げます。

〈道〉通信8月号(第72号)をお届けします。

 

先日、久しぶりに岡山駅に降り立ち、駅ビル内の書店で時間を過ごしました。

そこで長田弘さんの本を見つけて立ち読みしてたら、一冊全部読んでしまいました(そして買いました)。

彼は僕が一番多く読んだ尊敬する詩人のひとりです。

 

その詩集の言葉がずっと気になっていて、今回の通信となります。

お読みいただければ幸いです。

 

詩集には、次のような詩もあります。

――

ある日、橋は川に訊いたのだ。

きみは何でできている?

 

川は言った。わたしは

流れてゆく水でできている。

きみは何でできている?

 

橋は言った。わたしは

きみでできている。

川があるから、橋はあるからだ。

 

そうであるなら、きみにとって、

あるいは、わたしにとって、

自分て何だ? 自分が自分でない、

他の何かでできているのなら。

 

(中略)

 

きみは何でできている?

――

 

お元気で。